梅の日 献上紀州梅道中 下鴨神社編

6月6日は「梅の日」ということで、全国各地で梅にちなんだ様々なイベントが開催されておりました。 そんな中、京都は下鴨神社と上賀茂神社で執り行われました「献上紀州梅道中」を取材してきました~。

はじめまして、新たに梅研メンバー兼マスコットキャラに任命されました梅干の『うめじ』です。

まだまだ梅干になりたての若輩者ですが、そのうちインスタ投稿や、LINEスタンプなんかも発売したりして、業界初のIT梅干になるのが夢です。
梅研の名を汚さぬよう頑張りますのでよろしくお願いいたします!

今回は梅研メンバーになって初めての取材になるのですが、去ること6月6日は「梅の日」ということで、全国各地で梅にちなんだ様々なイベントが開催されておりました。

この機を逃してしまっては梅研メンバー兼マスコットキャラの名折れ!様々な梅イベントの中でも格式が高そうな、京都は下鴨神社と上賀茂神社で執り行われました「献上紀州梅道中」を取材してきました。

とは言え、そもそも何故6月6日が梅の日なんでしょうね?6月6日と言えば、スキージャンプの葛西紀明選手の誕生日ぐらいしか思い浮かびませんが、、、

調べてみると、次のような故事に由来しているようです。
今をさかのぼること四百六十余年の大昔、日本中に晴天が続き、作物が育たず、田植えもできず人々が困り果てていました。 折しも六月六日、神様のお告げにより、時の天皇が賀茂神社に詣で、梅を賀茂別雷神に奉納して祈ったところ、たちまち雷鳴とともに大雨が降りはじめ、五穀豊穣をもたらしました。 人々は、その天恵の雨を「梅雨」とよび、梅に感謝するとともに、災いや疫病を除き、福を招く梅を梅法師と呼んで、贈り物にするようになった
というようなことが、御所に仕える女官達によって書き継がれた当番制の日記「御湯殿上日記」に書かれていたようです。
なるほど!「梅雨」の由来もここにあったんですね。この故事にある梅の奉納祈願を再現したものが 「献上紀州梅道中」ということのようですね。

由来もわかったところで、さっそく京都からの梅の日取材報告です!





6月6日午前10時。
近畿地方も梅雨入りということで朝からシトシトと雨模様。この雨で行列があるのか不安に思いつつ下鴨神社の参道を歩いていると、鳥居の下に巫女さんが佇んでいらっしゃいます。

霧雨がマッチして絵になるなぁと思いつつ、巫女さんに予定通り 「献上紀州梅道中」 が執り行われるのかお尋ねしたところ「予定通り来はりますえ」 (※京都弁なのは『うめじ』の妄想です) とのこと。
待つこと数分、雨の音にまじって厳かな祝詞のような声と、賑やかなお囃子のような声が下鴨神社の糺の森(ただすのもり)の木々の間から聞こえてきます。

そうしてやってきた行列の第一印象は「おおっ!思っていたより平安装束!!」でした。

先頭の方の持っている鉢はきっと梅の苗なのではないかと。。。。そして後ろの輿のようなものには今年収穫された南高梅が入っているものと思われます。


続いて、女官姿の方々がやってきます。手には梅の入った籠を持っています。


女官達が通り過ぎる際にはシャッターの音が盛大に鳴り響いていました。

ザ・お公家さん的佇まいです。心なしかお顔も高貴な感じがします。


献上紀州梅道中01

献上紀州梅道中02

続いて賑やかな一団が続きます。
なんでも30~40年前にみなべ町の町長さんが考案された音頭だそうで、地元のお母さん方が「おてもやん」のような化粧をして、インカムを付けて歌い踊ります。
平安装束からこの音頭への流れは振れ幅が大きくて、見どころのひとつかもしれません。。。


和歌山県人会の方など関係者が続きます。関係者は揃いの梅法被でちょっと欲しくなりました。


ようやく本殿に到着し、順次着席されていきます。
その頃『うめじ』は、地元ケーブルテレビスタッフの方々と激しい撮影ポジション争いをしていました。


奉納の神事が始まりました。担いできた箱から今年収穫された紀州南高梅を取りだして神前に捧げます。


祝詞奏上など色々な義式が続きます。祭祀舞も舞われていました。
ことあるごとに「低頭してください」と言われるので、なかなかシャッターが切れません。


献上紀州梅道中03

献上紀州梅道中04

低頭の際には、もちろん『うめじ』も低頭しながら勘でシャッターを切っておりました。


行列開始からだいたい1時間ぐらいで終わりかなと思いきや!皆さんいそいそとした感じで移動を開始します。

そうなのです!この「献上紀州梅道中」午前には下鴨神社で、そして昼過ぎの13:30からは上賀茂神社で同じメンバーで執り行われるのです。

この時点で12時前。京都をよくご存じの方ならおわかりかと思うのですが、下鴨神社と上賀茂神社、お名前や由来は近いものがありますが、立地はそんなに近くないのですね。
この時『うめじ』は「お昼ご飯食べてる時間ないかも!」ということが気がかりでなりませんでした。


というわけで後編「献上紀州梅道中 上賀茂神社編」へと続きま~す!