チャレンジ!梅漬け素人主婦がやってみるシリーズ。 第10回 -梅を干す その1-

梅漬け素人主婦うめ美の、梅仕事チャレンジ日記

目次

梅仕事50日目 「梅を干す」

ついに梅漬け界のドン、梅干しの完成まであとわずか。

紫蘇を入れてから39日間。サンキュー日間。

白梅漬けに至っては50日間経った。

どうですか、この壮観な絵!

この私にもついにこの日がやってこようとは、、、ううう、、、(泣笑)

今回は梅漬けからの最終段階。

梅干しの名の通り、梅を干す工程です。

梅が可愛く色付いて、見るたびに嬉しくなってしまう。

紫蘇入れは思いの外大変だったけど(第8回参照)、色づくだけでこんなに可愛げが増すなんて作りがいがあったなぁ。


さて、この工程で何が大切かというと晴天を見極めること。

これが何より。

テキストによれば土用の前後で晴天が3〜4日続く時期を見極め干し上げるのがポイントらしい。


今年の夏は7月上旬から酷暑続きでいつ干してもいい感じ。

人間にとっては活動停止思考停止な危険な暑さだけど、梅干すには有難い天候が続いていた。


じゃあいつでも干せるわ〜と思っても干せないのがマンション。

我が家のマンションはベランダに植物以外置いては駄目という謎の決まりがあり、洗濯物すら外に干せない。

梅を「植物です」と言い張れるかしら、、、

「いや無理でしょ」と夫。まぁそうですよね。

洗濯物も干せないのに梅が干せるはずもなく、困った時の実家頼みに。

諸々の予定の末、7月末〜8月初めに都内にある実家で梅干し合宿を決行することに。


合宿1日目

早朝からやるぞ!と前乗りしたにも関わらず予定より2時間寝坊。

子供に「かーちゃん、梅干すんでしょ」と起こされた。

実家だと時間の流れがゆっくりで油断しちゃう。

外は陽がすっかり昇って快晴。そして暑い。

天気予報も晴れ時々曇りだけど、こんだけ晴れてるなら大丈夫でしょう。


干すにあたって、まずは必要な道具。

"ざる"または"えびら"
ざるとえびらの違いがよくわからないが、写真は竹ざるとして売ってました。

しかも安心のカバー付き。

約6キロ干せるもよう。

大きなホームセンターで千円以内で買えた。

ちなみに大きめ5歳児一人入る程の大きさ(確認済)。



では工程です。

1

紫蘇を取り出す
この紫蘇はとって置いて、ゆかりにする予定。


さて肝心の梅への色づきはというと、ちょっと薄いかな?と感じた。

梅酢の色には大満足だけど、梅自体は割と色づいてない箇所があったり。

写真だと濃く見えるけど、思ったよりも色つかないなーというのが印象だった。

紫蘇入れの時、大分傷んでるものがあったので省いたせいか梅の量に対して紫蘇の量が足りなかったのかも。


2

紫蘇を絞って、梅酢が出たら容器に戻す
パワー仕事は旦那任せ。

紫蘇玉
絞った紫蘇は紫蘇玉と言ってゆかり以外にも煮物など料理で使えるらしいので、ジップロックに入れて冷暗所(私は野菜室に)保存。


3

梅をざるに並べる
赤漬けも白漬けも一つのザルで収まったので同時に干す。

雑に並べてしまったが、裏返す時に順序がわからなくなるので秩序立てて並べた方が良かった。


ちなみに干す前はこんな感じ。

下手が白梅漬け
上手が赤梅づけ
みずみずしい。


4

天日干しする
地面に直接置くと風の通りが悪いので、ダンボールやレンガの上などに置くといいかと。

なるべく太陽の当たるところを追って置いた方が効率よく干せます。

屋上とかあったら一日日当たり良くて良さそう。

あればだけど。


5

梅酢も消毒がてら外に置く
これは初日だけで構わない。

ただでさえ殺菌効果の高い梅酢を太陽エネルギーでより殺菌。


6

途中一度裏返す
初日はザルにくっつきやすいので早めに裏返す。

秩序立てて並べなかったので、どこまでひっくり返したっけ?とアホな行動をとってしまった。


7

夕方頃に梅を取り込み、梅酢に戻す
初日だけ梅酢に戻す。

そうする事で実が柔らかく仕上がるそう。


この初日、朝から晴れてバッチリ干せそうと思ったのもつかの間、昼前に急に曇ってきた。

あんなに晴れていたのに!

ちなみに曇っている時はべとついた仕上がりになるので外に干さずに、屋内に取り込んで新聞紙をかぶせて置いて湿気を取る。

屋内では新聞紙で湿気をとりつつ、晴れ間を待つ
その通りに、急いで家に取り込んだが、1時間も経たずにまた陽が差してきたので外に出した。

初日の結果は曇りがちな天候で、取り込んだり出したりとこれを3セット。

朝、快晴だったのでばっちり干せると思ったのが甘かった。

一日に何度も窓から外を眺めて天気の確認。

体力的にというより「曇ってないか?晴れてるか?」という心労の方が大きい。

初日ということもあり気にしすぎてたのかも。

まぁ疲れたけど、干すために実家に来てるんだからと途中からは腹をくくって天気に付き合った。



一日干して梅はというとこんな感じ。

赤梅干し

白梅干し
6時間も干せなかったものの、どちらも梅の表面がほんの少し乾いて硬くなっていた。

そして皆さんお気づきでしょうか。

ついに"梅干し"と表記しましたよ。

もう"梅漬け"じゃないぞ!卒業だ!



さて今回はここまで。

果たして梅干しは無事完成するのか。

主婦ランクがアップできるのか(これは自己採点)。

合宿2日目以降は第11回へ続きます。





※別冊週刊女性「梅干し・ウメ酒・うめ料理Q&A」藤巻あつこ著 主婦と生活社 を参考にしたレシピです