チャレンジ!梅漬け素人主婦がやってみるシリーズ。 第13回 -ゆかりを作る-

梅漬け素人主婦うめ美の、梅仕事チャレンジ日記

目次

今回も赤じそのお話。なかでも梅漬けした赤じその使い道についてです。





梅干し合宿中の初日、赤じそを取り出しました。
さて、この赤じそですが色々と料理に使えるらしいです。

梅の旨味を吸収しているんですもの、きっと美味しい料理になるに違いない。

まずは王道?の“ゆかり”を作ってみることにしました。



テキストによると干す時期は土用干し(梅を干す時期)と同じ頃が良いらしいです。

時間も午前10時〜午後2時まで。

この時間以外だと風が水分を含んでしまうので美味しくなくなってしまうそう。

一気にカラッと干し上げるのがポイントみたいです。


ゆかりの作り方

1

赤じそを絞り、ザルに広げ天日干しする
本当は一気に干し上げるために1枚づつ開いて広げた方が色も香りも良くなるらしいのですが、、、

初めは頑張って開いていたのですが、元々小さい葉が多いので開いてる過程で問題ばかり。

ちぎれたり、くしゃっとなって難解なパズルのように葉が絡まっていたりと10枚開くのに20分、、、

うめ美、集中力消えました。

途中から「まぁいっか」となってしまい、ザザザッとザルに広げてしまいました。

写真でもお分かりでしょうか。

手前ちょっとだけ丁寧に広げてます。

あと9分の1くらいはザザザっと広げました。

うめ美の性格が読み取れます。



2

干す時間は午前10時〜午後2時の間

2〜3日でカラカラに乾かす

写真は1日後のゆかりの姿

2日後のゆかりの姿
天候にも恵まれて2日でカラカラになりました。

ザルいっぱいに広がっていた赤じそもかなり縮んで、精魂お日様に持っていかれた様子。

見ていてちょっと切ない。



3

すりこぎで細かくする
ここで問題が。

干す時にザザザッと広げたばっかりにダマのようになり、非常に砕きづらい。

ものすごくちょっとづつしか粉状になってくれない。

だ、か、ら、テキストだと1枚づつ丁寧に広げていたから砕きやすいのか!と今更気づく。

次回ゆかり作るときは1枚づつ丁寧に開こうと決心しました(できるだけ)。

30分後
30分かけてここまで。

まだ塊が残っています。

初めは子供含め、家族みんなでできるから楽しいね〜なんて言いながらゴリゴリすっていたのですが、段々と皆んな飽きて脱落して行きました。

1時間後
さらに1時間後。

無心で回し続け、ようやくここまできました。

ただ、ふるいにかけるとまだまだ塊が。

もう嫌だ、、、

ふるいにかけて残った塊たち
力も限界なので、こうなったら奥の手です。


テッテレー♪ ミルサー!

という事でミルサーで1分、粉々になってくれました。

ミルサー万歳。

ミル後、すり鉢に戻しいれました
初めからミルサーでやった方が楽なんじゃない?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、テキストによればすり鉢の方が断然風味が良くなるみたいです。

なので、すり鉢にこだわって1時間半すり続けましたが、最後の最後は文明の力に頼りました。

本来1枚づつ広げて乾かしていたら、もっと楽にすり鉢で砕けると思うので良い子の皆様は是非すり鉢で完遂してください。




という事で完成です。

ゆかりをご飯にかけてみました。

ちょっとかける量が多かったでしょうか、少量でもかなり色づきますね。

そして何より香り。

すってる時からでしたが、すごく良い香りです。

梅と赤じその香りが相まった“ゆかり”はとても食欲をそそります。


お味はというと、、、おお!美味しい!ちゃんと“ゆかり”になっているじゃないですか!

しかも、市販のものより酸味が少し強目で塩分控えめで上品な感じ。

自然な香りと味わいが口の中に広がります。



ゆかりレシピ

この自然な味わいは他の料理にも色々と使えそう、という事で“ゆかり”レシピ考えてみました。

使う時は意外と少量でも量が多く見えたり味も濃くなりすぎるので、小さじ半分程度から様子をみて、場合によって増やした方が良いかと思います。


ゆかりとしらすのパスタ
茹でたパスタに、めんつゆ、ゆかり、しらすを和えて、最後に刻んだ青ネギを散らして完成。

こんなに簡単なのにめちゃめちゃ美味しい。

ゆかりの酸味としらすの塩気がパスタに相性抜群です。

青じその代打で青ネギだったのですがこれが正解。

ゆかりの香りを邪魔せず、食感も良いアクセントになってくれます。

そもそも、ゆかりとパスタがこんなに相性いいなんて思いませんでした。

炭水化物とゆかり最強。



大根のゆかり和え
塩もみした大根にゆかりを加えて完成。

もっと大根が薄くても良かったかな。

スライサーを使っても良いかと思います。

淡白なものにゆかりは合いますね。

ぐんと味に深みが出ます。

意外にも子供が「ゆかりちゃ〜ん」と言って愛でながらパクパク食べてくれました。

きゅうりやキャベツなどもおすすめです。



ゆかりと豚もやし炒め
油を引いたフライパンに豚バラを入れて中火で炒める。

火が通ったらもやしを入れて炒め、塩コショウをし、仕上げにゆかりをかけて完成。

ゆかりの香りが飛ばないように火を止める直前に入れるのがポイントです。

炒め物にゆかりをひと匙加えるだけで抜群の風味をもたらしてくれます。

しかも、油をゆかりの酸味がさっぱりさせてくれて後味もよし。

安い炒め物も、ゆかりひと匙で高級感出ちゃいます。



ゆかりと梅干しのおにぎり
ゆかりを混ぜたご飯と具は梅干しのおにぎりです。

やはり定番のコレ。

梅干しだけでも美味しいですが、ゆかりご飯でさらに美味しさパワーアップ。

文句のつけようのない永久不滅の組み合わせです。



等々、ゆかりを料理に使ってみた感想としては、炒めてよし、和えてよしの万能調味料だということがわかりました。

何にでも使えて、使い勝手がとてもいいです。

実際いつもの料理に少し取り入れるだけで全然旨さが違います。

味の幅が広がって嬉しい。

これでまた主婦1UPしましたわ。







※ゆかりのレシピは別冊週刊女性「梅干し・ウメ酒・うめ料理Q&A」藤巻あつこ著 主婦と生活社 を参考にしました