チャレンジ!梅漬け素人主婦がやってみるシリーズ。 第9回 -完熟梅シロップ完成編-

梅漬け素人主婦うめ美の、梅仕事チャレンジ日記

目次

梅仕事18日目 「完熟梅シロップ完成編」


第4回で取り上げた完熟梅シロップの仕込み。
今回はその完成編です。



・1日2回手を入れて混ぜる

・発酵しにくい方法で、梅漬けから3日目、5日目、6日目と砂糖を入れていく

・10日後に火入れして完成

との課題があったのですが第4回でも述べたとおり、自信なし!という事で、ほとんどの事はクリアできず。

初っ端2日目に、瓶に対して梅の量がぱつぱつだった事でかき混ぜようとしても手が入らずシェイクで代用という段階から、うめ美のいい加減さが現われておりました。

やはり”シェイク”と”かき混ぜる”は違うようであまり砂糖が溶けてくれず、砂糖を入れるペースも乱れ、入れても沈殿してしまったりとレシピ通りにいかない。

全ての元凶は瓶のチョイスミス。

瓶にギリギリで梅全量入ったぜ。ラッキー!なんて思っていると後々のやる気に左右するのでこれだけは伝えておきたい。

梅の量に対して瓶の大きさはあまり余ってちょうどいい。

太字強調したいくらい。



それから一番の懸念事項は、本来は青梅で作るレシピがほとんどのところ、今回は完熟梅ということ。

果たして本当に出来上がるのか心配事が沢山ですが、経過をどうぞ。

1日目
梅と砂糖が出会うも完全に別離状態。


2日目
砂糖がわずかに湿って、少し馴染んだ様子。


3日目
旦那の渾身のシェイクのおかげで全体的にしっとりとした。

が、シェイクのせいで梅が打撲した状態なのだろうか、茶色に変色した。

よく見ると下の方にシロップが溜まってきている。

ただ、全体的に砂糖がまだあまり溶けていないので追い砂糖は見送り。


4日目
透明な色のシロップがでてきた。

砂糖は沈殿しているものの、梅エキスと融合しようと頑張っている模様。

これなら追い砂糖してもいいかと思い実行。

砂糖IN
2回目の砂糖イン。

盛り盛りでかき混ぜられない、、、


9日目
シロップが大分上がって梅がプカプカ浮くようになってきた。

しかし、底に沈殿した砂糖がなかなか溶けない。

追い砂糖予定日を4日もすぎているので投下。

砂糖IN
3回目の砂糖IN。

入れて大丈夫かなと思ったが、シロップが多いせいか砂糖も自然に馴染んでゆく。

ちなみに瓶の口に砂糖が付着するのか、固まってしまい猛烈に開けずらい。

最早うめ美の力では開かないので、梅シロップの経過に関しては旦那マターになってきた。


12日目
梅エキスのせいか、シロップが少し黄色に見える。

梅は全体的にしなっとしてプカプカ浮いている。

液体が増えたので、手を入れてかき混ぜれるようになった。

ラストの砂糖IN前
梅の色も茶色く変わって、実もやわらかくなっている。

ラストの追い砂糖IN。

これで砂糖が馴染めば数日後に火入れ。


18日目
前回より一回り梅が小さく、シワシワになっている。

シロップも瓶になみなみと出来上がった。

砂糖の沈殿は最後までなくならなかったものの、入れた量に対したら少ないのでよしとしよう。



予定よりも8日オーバーしたけど、ちゃんとシロップが上がった。

色も黄金カラーになって完熟梅エキス全開の様子。

満を持して火入れ作業に入ります。

1

梅を取り出す
開けると梅の良い香り。

梅はしなしなになっている。

こりゃあ、美味しい梅エキスが溶け出してるに違いねぇ!(プチ興奮)

取り出した梅は別で調理するのでとっておく。


2

ホーロー鍋にシロップを濾して入れる
ザルにガーゼを置いて濾した。

ガーゼは百均(ダイソー)
ちなみにこのガーゼ、大きさも丁度良くて使いやすい。

他の料理でも多様に使えるので大変便利でおすすめ。

使い始めのため、何度か水洗いして干した。


3

沸騰させずに、とろ火で15分火入れ

こうする事で殺菌され、発酵もしなくなる
表面が静かに動く程度の火加減がポイントだそう。

確かにグツグツ沸騰させてしまったら、アルコールは完全に飛ぶかもしれないけど風味も飛んでしまいそう。

このぐらいとろ火の方が風味も守られる。はず。


4

粗熱をとったら、消毒した瓶に移す
熱いので火傷に注意。

瓶はお馴染み熱湯消毒済み。


5

冷めたら密閉して冷蔵庫か冷暗所で保存

5倍程度に薄めて飲む
梅漬けから18日。ようやく完成!

綺麗な色。そして甘酸っぱい良い香り。

諸々、予定通りにいかない事も多かったけど、とりあえず形にはなったかな。


早速ソーダ割り。

早く飲みたすぎて写真撮り損ねてしまった。

写真ないのでイラストで

味はといいますと、、、

ぱっふぉーーーん!うっうまいっ!

果実味のある甘みが来たかと思えば、後味は梅の酸味が爽やかにお口の中をサッパリさせて一口でとても幸福にしてくれる。

完熟梅のせいか、梅の甘みを非常に強く感じる気がする。

この甘さは完熟特有なのか、青梅だともっとサッパリしそう。

青梅シロップ飲んだ事ないからわかんないけど。

完熟で全然イケる。

ただひとつ反省としては、砂糖が溶けきらなかった分の味なのか、ダイレクトで砂糖の味もわずかにする。

ちゃんと溶けきって梅エキスと融合していたら、もっと良かったかな。

まぁ出来上がるまで諸々不安だったけど、これだけのお味、成功と言っていいんじゃないでしょうか!


暑い日にソーダ割で飲んだからすっかり病みつきになってしまって、外出から戻ると体が欲するようになってしまった。

もちろん私だけではなく旦那も子供も大好きな味のようで、家族内で競うように飲んでしまい、10日と持たずに無くなりそうに。

この哀しさと言ったら、学生にとっての日曜日のよう。

あああ、終わるー。

最後の一回分は家族3人梅に感謝して涙ながらに飲みました、、、と言いたいところですが、あっさり旦那に飲まれた。

もっとたくさん作ればよかった。



梅仕事18日目 「梅シロップ・ジャム」


梅シロップを作るときに取り除いた梅。

これはジャムに。

作り方は以下の記事を参考にしてください。


前回のジャム作りとの違いはふたつ。

今回は間違えずに、種をとった実の量に対しての砂糖量にした事。

また、梅もしなしなで柔らかくなっていたので、茹でこぼし作業は省いた。

ただ、やはり煮詰めすぎたようで、、、冷めると固まるということをすっかり忘れていたので
また硬めになってしまった。

梅シロップの梅ジャム
味はというと

はい!うまい!

前回よりも酸味が強めの味だった。

シロップに漬けてたので甘いかと思ってたから意外。

でも、この酸っぱさがまた梅食べてる感じで、後味がさっぱりして美味しい。

同じ製法なのに、前回とはまた違ったジャムの味わいで面白いなぁ。

反省点は変わらずベストな柔らかさにならなかった事。

ついつい煮詰めてしまう。

見極めが難しい。

シロップで1.5キロ漬けた梅から
瓶大1小1個量できた
美味しい楽しみが増えて嬉しい。

パンに合うだろうなぁ。

朝食が幸せになるわ。







※別冊週刊女性「梅干し・ウメ酒・うめ料理Q&A」藤巻あつこ著 主婦と生活社 を参考にしたレシピです


第10回へ続きます。